エントリーグレードRX-93νガンダム制作日誌第5回目の今回はバックパックの制作です。
早速バックパックを構成するパーツを見てみましょう。
全10パーツで構成されるという手の込んだ部分なので取扱説明書では胴体の項目でバックパックも一緒になっていますが、制作日誌の方では胴体とは別にバックパックのみで1回を使い詳しく解説していこうと思います。
バーニアノズル4基が1体成型された中央を基部に左右のパーツで覆い、フィン・ファンネルとのコネクト部分とビームサーベルラックが別パーツとなっており、サーベルラックの黄色部分に斜めに入る濃紺のラインも成形色で色分けされています。
色分けはほぼ完ぺきですが、フィン・ファンネル接続部の上部にある黄色いラインはさすがに色分けされていません。ここは塗装の段階で塗り分けていこうと思います。
ひとまず素組みしてみた画像です。
画像では半分程隠れてしまっていますが、中央にニュー・ハイパー・バズーカをセットできるスリットが確認できます。
パーツ数が多い事もあって造形もとても良いですし、細かいモールドもしっかりとしています。左右のパーツと中央のパーツとの間に合わせ目がありますが、位置的にもあまり気にならない位置になっており、このままでも良いような気もします。
このバックパックで私的に気になるのはバーニアノズルです。奥行もあり造形も悪くはないのですが、どうにもサイズが小さいと感じてしまうのです。
そこで今回はこのバーニアノズルを変えてしまおうと思います。
左右のパーツを外して中央のパーツを横から見た画像です。
左右のパーツにはバーニアノズルの形に沿うように切れ込みがあり、中央のパーツにあるノズルも見える部分だけが造形されている形です。
このノズルを切り取り、アフターパーツへと換装します。
手持ちのパーツで何か良いものはないかと物色していたところKOTOBUKIYAのモデリングサポートグッズで丁度良さそうなサイズのバーニアノズルがあったので、これに変えてみようと思います。
画像のバーニアのランナーの左下部分にある4つです。
まずはキットの中央のパーツからバーニアノズルを切り離します。
エッチングソーを使い丁寧に切り離します。
切り離したバーニアノズルは今回は使用しないので不要となりますが、こういった良い造形のパーツは廃棄せずに取っておくと何時か何処かで役に立つときがあるかもしれないのでジャンクパーツとして保管しておきます。
バーニアノズルを切り離した状態で左右のパーツを組み上げてみた状態です。
このままでは穴も開いている状態なので、もともとバーニアが在った部分にプラ板で蓋をします。
プラ板を切り出し、片側3枚の計6枚で開口部を塞ぎました。
外側にもともとある段状のところと中央のパーツからノズルを切り離した際に残った僅かな段差に切り出したプラ板を乗せる形で接着しました。
ここに先ほどのKOTOBUKIYAのモデリングサポートグッズのバーニアをマスキングテープで仮止めしてみた画像です。
悪くはないのですが、ちょっと私のイメージには合わず、もう少し大きい方が良いかなと思い別のバーニアノズルを探す事にしました。
そこで次に持ってきたのがこちらです。
waveの「U・バーニア丸」です。
これの上から二段目にあるサイズのものを使おうかと思います。waveからも色々なパーツが販売されていて、KOTOBUKIYAのモデリングサポートグッズ同様、非常に重宝するアイテムです。
仮止めしてみた画像です。
イメージに近い感じでコレで行くことにしました。
KOTOBUKIYAのモデリングサポートグッズのバーニアと切り離したキットのバーニアも一緒に写っているので、そのサイズ、形状の違いが分かるかと思います。
waveのバーニアの拡大画像です。
ただ付け変えるだけでも十分ではありますが、ここではもうひと手間加えてバーニアノズルをディテールアップしていきます。
まずは1/144スケールという事を考慮してバーニアのフチを薄くします。
デザインナイフを使いテーパーを付けて削ります。この「薄くする」という工作はスケールを考えるとパーツで1㎜厚だった場合、もし実物があったとしたら144㎜もあるという事になりますのでガンプラに限らずプラモデルでは良く行われるスケール感をアップする工作です。
画像では加工前と加工後と並べていますので、その違いが分かるでしょうか。
さらにスラスターノズルをディテールアップする為に画像の部品を使います。
これはICソケットと呼ばれるパーツで名前の通りICチップを基板に直付けではなくソケット化する為に使われる電子工作用の部品です。
昨今プラモデルのディテールアップ用のパーツとして様々な物が商品化され販売されていますが、昔はそんな物もなく、日用品やその他ジャンルの物から流用できる部品を見つけてはプラモデルの改造に使用されてきました。
このICソケットを使ったディテールアップも誰が最初に発見したのか昔からある定番の流用改造で、そのコスト面の良さ、見栄えから令和になった現在も私は良く使う方法です。
このICソケットをどの様に使うのかという事ですが、黒い樹脂の部分を切り離し、金属製のソケット部分を取り出します。
樹脂部分を切り取り、金属のソケットを取り出した画像です。
使用しているICソケットは8Pタイプのオーソドックスな物ですが、価格は1つ15円程です。それ1つから8個の金属ピンが取り出せるので1つあたり2円を切るコスト感です。
ICソケットは秋葉原の電子パーツ屋さん等で購入できるほか、Amazonなんかでも購入できますのでオススメです。
プラモデル用として販売されている金属製のバーニアノズルもカッコいいですが、なんせ高価なんですよね。エントリーグレードはキットが安価なので金属製のバーニアノズルを4つも使用したらキットの価格を軽く超えてしまいますから。
ちなみにこの金属ソケットの部分だけを購入する事も出来ますが、その場合は逆に1つあたりの単価は少々上がってしまいます。コストを取るか、時間を取るかというところです。
ICソケットから取り出したソケット部分をバーニアノズルの中央に穴を開けて差し込みます。
ピンを切らずに刺しているので、そのピンがバックパックとバーニアを接続するダボピン代わりになり一石二鳥です。
画像の左側がフチを薄く加工してICソケットのパーツを取り付けた状態に対して右側が素のままのバーニアノズルです。いかがでしょうか。
バーニアノズルを変えてスジボリの追加、プラ板の細切りを貼ったりとディテールアップを施しました。キット素組と並べて見ましたが、バーニアノズルの大型化はかなり効果が高いですね。
「νガンダムは伊達じゃない!!」って事でアクシズを押し返す程のパワーを感じさせるバックパックに仕上がったと思います。
今回はここまでです。
次回は腕部の制作です。
お楽しみに!
ライタープロフィール
- ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
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