エントリーグレードRX-93νガンダム制作日誌第3回目、今回からいよいよ制作開始です。
今回は頭部の制作です。
頭部を構成するパーツ群です。
ヘルメット部分は1体成型でフェイス部が別パーツとなっています。ツインアイも別パーツで色分けされており、同色でトサカ部分のセンサーも色分けされる構造です。
額のパーツ、アンテナ、顎と色分けは完璧です。ヘルメット部分の成形は非常に素晴らしい状態で、頬のダクト部分も深く造形されています。
アンテナパーツを裏返した状態の画像です。ここはガンプラでは最早当たり前と言える安全基準フラッグがあります。
画像で赤い丸で囲んだ部分です。
非常に小さく細い部品なので、慎重に安全基準フラッグ部分を切り取り、その後シャープになる様に丁寧にやすり掛けしていきます。
安全基準フラッグを切り取り、シャープ化し終えた画像です。
正直なところもう少しシャープに先端を尖らせる事も出来るのですが、シャープ化する過程や完成後も含めて破損の危険を回避するギリギリの状態よりも1段階さらに安全マージンを取った状態がこれ位かなと思います。
極限までシャープにするとそれはそれで超カッコよくなるのですが一瞬の不注意でいとも簡単にポッキリと折れてしまいますので私の場合はあまりツンツン、ペラペラになるまではシャープにしません。安全基準フラッグを切り落とすだけでも十分に効果が得られますので、ここはお好みでというところですが、わざわざ造形されている安全基準の為のフラッグを削除してしまうので、ケガや破損には十分に注意が必要です。
アンテナの処理が終わって、次はヘルメット部分です。
非常に精工な造形ですね。
バルカン砲のモールドもしっかりしていますし、排莢する部分までしっかりモールドされています。
RX-93νガンダムと言えば当時の劇場版特報にて大量の薬莢をばら撒きながら頭部バルカン砲を放つシーンが印象的なのでこの排莢スリットが元からモールドされているのはバンダイも分かっているな!って感じますね~。
1体成型で合わせ目は無く精工な造形ですが、良く見ると側面にパーティングラインがあるのが画像でもしっかりとわかります。
逆面、後方寄りの画像です。パーティングラインがしっかりと確認できますね。
パーティングラインとは金型の上下が合わさる部分に出来る耳の様な部分で「たい焼き」とかをイメージしてもらうと分かりやすいと思うのですが、中央部分に一直線に出来るのが普通ですが、このヘルメット部分のパーティングラインは直線ではなく複雑に面毎に角度が変わっています。
これがバンダイ脅威のメカニズム!ヘルメット部分をこの精工な造形で1体成型してしまうんですね。理屈は私には分かりませんが(笑)とにかく凄いの一言です。
ともかくバンダイの技術力を持ってしてもプラモデルである以上どうしても出来てしまうこのパーティングラインは処理しなければなりません。
整面処理、表面処理と段階を踏んでヤスリをかけたり、カンナ掛けしたりで消すのですがヤスリ等をかける事によってパーティングラインと同時にせっかくの細かいモールドまで消えてしまっては元も子もありません。
ヤスリをかけて消えたり薄くなったりしない様に、その前にキットのモールドを掘りなおして深くしておきます。この時に本来溝のないトサカ部分なんかもラインを入れておく事で別パーツ感が出て密度が上がる上に最後のスミ入れもしっかりとスミが入る様になります。
正解の手順がどうかはわかりませんが、私の場合は表面処理をする前にモールドを掘りなおす、新たに掘るという事をする事が多いです。
理由としてはミスした場合は当然リカバリーが必要となりますが、その際には表面処理がやり直しになってしまう事になるので二度手間になる、表面処理後はヤスリ掛けによってプラ表面が荒れている状態で削りカス等もあり、スジボリのガイドにつかうテープの粘着力が弱まりやすいという事があげられます。モールドを掘った後には表面処理後でも再度ヤスリ等で均す必要もあるのでまとめて最後にやるというスタンスです。
画像は掘り直しが終わった画像です。
トサカ部分、バルカン砲部分、ひさしの境界、ほほのダクトや排莢スリット等を深く掘り込んでいます。ヤスリかけ後にまた掘る事になるのですが、最初に掘っておく事で元のラインを見失ってしまう事を回避できます。
逆面の画像です。掘った事で捲れている部分もありますが、この後整面するので問題ありません。
処理が終わった画像です。
パーティングラインを消して、頭頂部からバルカン砲の後方へとスジボリも追加、後頭部もセンサー部分から襟足部分にかけて中央にスジボリを追加しました。バルカン砲の排莢スリットはキットのモールドよりも一回り位大きく掘りなおしています。
逆面の画像です。
後頭部に追加したスジボリが確認できます。画像からは確認できませんがトサカの正面側のセンサーはツインアイと同じパーツで別パーツ化されており色分けされていますが後頭部側のセンサーは色分けされていないので、ここは完成後にラピーテープを貼る事で処理しようと考えています。
今回はここまでです。
非常に造形も良くモールドも精工な頭部でした。
次回は胴体の制作です。
お楽しみに!
ライタープロフィール
- ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
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