エントリーグレード ストライクガンダムの制作日誌
第4回目。今回は腕部の制作です。
腕部を構成するパーツを見てみましょう。
腕部もフレームと外装が複雑に入り組んでいる構造ですが、しっかりと色分けされています。肩はフレームに合わせ目がありますが、モールドの一部となっているので処理不要です。その上に被さる白い装甲部分ですが、フレームの溝に合わせて斜めにスライドしてハメ込む構造となっており、白い装甲部分には合わせ目が無い素晴らし構造となっています。
そしてこのショルダーアーマーは肩本体へは後ハメ構造となっており、塗装の際も楽な構造です。
肘関節はEG RX-78-2ガンダムと似た構造です。下腕部分も合わせ目がモールドとなっているので、ここも処理不要です。
ハンドパーツは武器の保持穴のある握りこぶしのみが付属しますが、手の甲部分は色分けされています。
肩には肉抜き穴がありますが、アーマーに隠れてそれほど露出する部分ではないので、特に埋める事なくこのままいきます。
腕部では軽くスジボリを追加する事と、メインの工程としてはショルダーアーマー裏のディテールアップです。
ショルダーアーマーを裏側から見た画像です。
後から肩に接続できるようにダボ受けがC型に切り欠かれているのがわかります。
前後を接続するダボは受け側も含めて大き目ですが、露出度の高い外側はダボが単なる円柱状ではなく多角形に成型されて、細かい配慮が感じられますが、完成後も割と目に入る部分なのでディテールアップしていきます。
まずは下側に空いている溝部分にはプラ材を適当に切り出し、モールドっぽく配置、接着しました。パテやプラ板で塞ぐという手段もありますが、この方法は私のお気に入りでして、手軽な上に効果もあるのでおススメです。
使用しているプラ材はエバーグリーンのI-BEAM(1.5㎜)と同じくエバーグリーンの0.5㎜角棒です。I-BEAMは断面が「I」というか「工」となっていまして、H形鋼の形をしているプラ材です。エバーグリーン製のプラ材は色々な形状やサイズがあり、大変便利です。
使い道がわからなくてもとりあえず買ってみると、ここにアレ使えるかも!?みたいな感じで工作の幅が広がります。
前後のパーツを合わせてみた画像です。
ストライクガンダムはショルダーアーマーがまあまあ大き目な機体なので割と視界に入るこの部分はディテールアップの効果が大きいです。肩フレームの合わせ目は外側に露出する部分はモールドとして処理されていますが、ご覧の様に内側は合わせ目が出ています。ここは合わせ目の処理はせずにプラ材を貼って隠します。
先ほど使用したエバーグリーンの0.5㎜角棒と1.5㎜のLアングルです。Lアングルは文字通り断面が「L」となっているプラ材です。
背景の方眼が10㎜角ですが、実測で縦が約4㎜、横が約9㎜というサイズです。
肩フレームに合わせてみました。
合わせ目は完全には隠れていませんが、奥側はあまり目立たないはずという勝手な解釈で妥協です。妥協というのはあまりしたくありませんが、実は模型制作において妥協というのはとても大切なんだと最近は思います。こだわりすぎて結局完成しないなんてキットが私にもいくつもありますから(笑)
肩フレームに被さる装甲部分の画像です。
ここはこのままでも良いかとも思ったのですが、一応ちょっと気になったので気休め程度にプラ材を追加して軽くディテールアップします。
また登場のエバーグリーンI-BEAMです。隙間に3本入れました。パテで埋めてしまおうかとも思ったのですが、奥まった形状なので、硬化後の成型が大変そうな割に完成後もあまり見えなそうな部分かと思います。
ディテールアップ工作を施したものと、キット素組みの比較です。
まだ塗装をしていないので追加したプラ材が目立ちますが、塗装後はフレームの一部としてさりげなく密度を上げてくれるはずです。
今回はここまでです。
最近のガンプラはとても良く出来すぎていて、なにかプラモデルというよりは立体パズルを組み立てているかの様な錯覚がありますが、こういったプラ材の加工をしているとプラモデル作ってるな~って感じになります。
次回は腰部分制作の予定です。お楽しみに!
ライタープロフィール
- ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
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