エントリーグレードRX-78-2ガンダムの制作日誌5回目。
今回はディテールアップです。
ディテールアップと言っても色々な方法がありますが、今回行うのは「スジボリ」です。
キットの何も無い面にパネルライン等のモールドを掘っていきます。
RX-78-2ガンダムはこれまでに様々なキットが発売されてきましたが、そのどれもディテールが異なります。発売された時期により、その当時の解釈で色々なディテールの差があり、それを考察するだけでも楽しめるものです。
ガンダムが実在しない架空のモノ故に正解が無いというのが
「ガンプラは自由だ」
と言える所以でしょう。スケールモデルの様に資料をかき集め、それを再現するというのとは違い、自分の好きなように作れるところがガンプラを始めとしたキャラクターモデルというジャンルの楽しいところです。
画像はガンダムの上腕部分です。何もモールドが無いので、ここにスジボリでパネルラインを追加してみましょう。
最近のガンプラはリアルグレード等の非常にモールドが細かいキットもあり、それらを参考にしてもいいですし、ここはこんな風に分割されているのではないかなんて考えながら好きに掘ります。
ただ掘ると言ってもツルツルなプラの面にキレイな線を引くというのは難しいので、ガイドを作成して、それをなぞる形で掘っていきます。
画像はそのガイドを張り付けた状態です。
私が長らく愛用しているのは一緒に写っているダイモテープです。近頃はスジボリ用のガイドテープも売られていますが、こちらのダイモテープは文房具です。サイズ、カラーもそれなりにあり、一巻300円程度とリーズナブルです。
画像では分かりやすい様に色付きのダイモテープを使っていますが、クリアタイプがお勧めです。
私の手順としてはキットのパーツにマスキングテープを張り、モールドをフリーハンドでマスキングテープにペンで書き込みます。それを剥がしたものをダイモテープに張り、ペンで書いた線を基準にダイモテープをカットします。
スジボリを掘るという工作で使う工具はニードルやエッチングソー、デザインナイフ等、古来からある工具はもちろん、最近ではスジボリに特化した工具もたくさん販売されています。
メジャーなところではタガネですが、高価な上に現在は品薄な状態が長く続いていて欲しいから買おうというタイミングで手に入れるのは難しいようです。
私のスジボリ愛用の工具はラインチゼルです。
ダイモテープをガイドに一度に掘ろうとはせずに、軽く何度か引いて掘っていきます。画像が見にくいですが、ダイモテープのガイド通りにパネルラインが掘れているのがわかるでしょうか?今回使用しているラインチゼルは0.15㎜の刃を使っているので0.15㎜という非常に細いラインが引けます。0.1㎜の刃もありますが細すぎると感じ、1/144スケールのキットでは主にこの0.15㎜を好んで使っています。
今度は胸部のパーツです。
今回はあまりモールドが煩くならない程度という感じで少なめにポイントを絞ってスジボリを追加しています。
この胸部のパーツでは一部2㎜幅の刃を使ってラインに変化を付けています。
ショルダーアーマーです。
白いパーツで画像が非常に見にくいですが、表面と裏面に同じモールドを掘っています。
パーツの面が広くて単色、割と目立つ場所というところに絞って今回のスジボリは軽めにここまでとします。
続いてプラ材を使ったディテールアップです。
股間部分のパーツです。
フンドシアーマーなんて呼ばれる部分ですね。
ここに細かく切ったプラ板を張り付けて面の寂しさを解消します。
張り付けた状態です。
キットの成形色は白なのにたいしてグレーのプラ板を使っているので今は結構目立ちますが、塗装して同色になるとさりげないワンポイントとなります。
今回使用しているプラ板は0.14㎜厚で0.5㎜幅という非常に薄く、細いものです。
同様に肩、ランドセル、下腕、スリッパ部分にワンポイントでプラ材を張りました。
スジボリやこういったプラ材の追加で面の情報量を増やす事でカッコよくなるのではないかと思いますが、これは好みの問題ですね。
今回はここまでです。
次回も引き続きディテールアップ工程となります。お楽しみに!
ライタープロフィール
- ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
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