エントリーグレード ストライクガンダム制作日誌第7回目
今回は塗装です。
これまでに全てのパーツの表面処理や加工を終わらせましたので、削りカスや油分を一旦水洗いで落として塗装に挑みます。
今回のEGストライクガンダムで使用するカラーで青色以外の全てのカラーを使用するシールドで工程を紹介していきたいと思います。
まずはサーフェイサーを全てのパーツに塗ります。細かいキズの確認や表面処理の仕上がり具合が全体がグレーになる事で確認しやすくなります。
続いてホワイトを塗装します。
今回使用するカラーはMr.COLORのガンダムカラー ホワイト(9)です。グレー寄りのホワイトです。
元々白い成型色だったパーツはもちろん、赤、青、黄等のパーツにもサフのグレーの上では発色しにくいので一旦ホワイトに塗装します。
シールドの赤い部分などは白ではなく本当はピンクを下地にした方がより発色が良くなるのですが、ストライクガンダムでは赤く塗装する部分が少ないので機体色であるグレー寄りのホワイトで下地とします。
エアブラシでの色変えの手間が面倒というのが一番の理由ですが(汗)
黄色を塗装します。
Mr.COLOR 4番イエローにオレンジ少々、蛍光イエロー少々を加えたオリジナルブレンドカラーです。
ガンプラを塗装する時はかなりの頻度でイエローを使いますが、その面積は少ない場合が多く、ガンプラで黄色という時には常にこの色で塗装しています。
EGストライクガンダムで黄色が使われているのはシールド、頭部アンテナの短い方、ツインアイ部分です。
アンテナも同じイエローで塗装しましたが、ツインアイ部分は未塗装で成形色のままクリアー塗装をしました。
一番左のツインアイのパーツよりもアンテナ、シールドの黄色の方が若干オレンジ寄りになっているのがわかるでしょうか。
次は赤色を塗装しますが、今回使用するカラーはMr.COLOR 68番モンザレッドです。
調色せず100%瓶のままです。
かなりはっきりとした赤でガンプラを塗装する上で良く好んで使います。
おおまかな色は塗り終えたので、次にシールドの裏側の塗り分けをします。
腕部との接続部分とエントリーグレードでは可動しませんが持ち手部分のグリップを塗り分けます。
今回も機体のフレーム部分と武装とは色を変えますので、武装関連のグレーは全てMr.COLOR 116番 RLM66ブラックグレーで塗装します。
塗装する部分のみを残す感じで、その他の白いままの部分をマスキングテープで覆います。
RLM66ブラックグレーを塗装した状態です。
この色も好きな色で良く使う色ですね。
私の場合はあまり説明書等のカラーガイドには従わずに近い色で好きな色で塗る事が多いです。
塗装乾燥後にマスキングテープを剥がした状態です。
多少はみ出している部分もありますが、白い部分との境界はスミ入れをするのである程度はスミ入れでリカバリーできます。
墨入れをした状態です。
EGでは可動しないグリップですが、上位グレードのPGなどでは可動はもちろん、レールに沿ってスライド出来る構造なので可動、スライドは出来ませんが、可動しそう、スライドしそうな雰囲気を塗装の色分けによって演出します。
グリップがスライドするレール部分はタミヤのエナメル塗料のフラットブラックで筆塗りしています。
エントリーグレードのストライクガンダムでは一部黒色がたりない部分も多々あり、シールなども付属していないので同塗料の筆塗りでスカートアーマーや膝、背中のスラスター内部も塗装しました。
シールドの裏面はキット状態で非常に良くモールドが施されているのでタミヤ スミ入れ塗料ブラックでスミ入れしました。
シールドの塗装はこれで最終的に艶消しクリアーを塗装すれば終わりという状態になりました。
シールドでは使われていない青の塗装についても少々触れます。
ストライクガンダムに青い部分はあまりなく、胸部と腰の一部だけです。
胸部のパーツは背面のスラスターの塗り分けが必要なので、この部分を見ていきます。
まず、画像左上の胸部背面のパーツはサフからホワイトの塗装が終わった状態です。
背中のスラスターを塗り分ける為に青を塗る前にスラスター内部を赤で塗ります。
画像右上がマスキングを終えた状態です。青を塗る前に赤を塗るのは赤色の多少のはみ出しが起きても青色で塗り重ねてしまえるからです。
画像右下は赤を塗装し終えた状態です。
その他の赤の部分と同じモンザレッドで塗装しました。
画像左下がマスキングテープを剥がした状態です。若干はみ出しもありますが許容範囲、うまくいきました。
左上は先ほどの画像で赤色までを塗り終えた状態です。
ここでいよいよ青色を塗るのですが、赤く塗った部分をマスキングしなければなりません。
非常に小さく、窪んだ形状のスラスター内部だけをマスキングテープでマスクするのは非常に難しいです。
こんな時に使う技がこれです。
画像の右上はマスキングされた画像ですが、黄色に見える物体は文房具の「練り消し」です。
100均で購入したものです。
柔らかく、好きに形を作れる上に粘土の様な油分もなくコスパも最高です。
練り消しを適当なサイズにちぎってスラスター内部に詰め込みます。
画像右下は青色を塗装した状態です。
今回使用したカラーはガンダムカラーのブルー(8)です。練り消しも色をはじくでもなくパーツと同じように塗装されています。
画像左下は練り消しを取り出した状態です。きれいに塗り分けできました。
ストライクガンダムのスラスターは角型ですが、通常モビルスーツのバーニアといえば円錐形になっていることが多いので、この練り消しマスキングは非常に効果覿面です。ちなみに使用済みの練り消しも色のついた部分を練り込んでしまうとまた再利用できます。
赤いスラスター中心部をエナメルのフラットブラックで塗装して、ある程度組み上げた状態の胸部です。
今回機体のフレーム部分はMr.COLOR 28番 黒鉄色で塗装しました。
分類的にはメタリックカラーなのでメタリックの粒子がキラリと光ります。最終的に艶消しクリアーを塗装するとメタリック感は当然無くなってしまいますが、なんとも言えない落ち着いた深い色となり、これも好きで良く使う色です。
シールドをメインに塗装工程を見てきましたが、同時に全てのパーツ群にも同様の工程を行ってきました。
今回もキットにデカールやシールは付属していないので、デカールなしのシンプルな仕様で完成を目指します。
スミ入れまで終わって、後は全体に艶消しクリアーを塗装するのですが、この段階で組み立てられるパーツは組み立ててしまいます。
スミ入れは接着剤が不要なスナップフィットキットの場合、組み上げた状態ではテンションが掛かりすぎていてスミ入れをするとエナメル溶剤によって最悪パーツが粉砕する恐れがある為、スミ入れが終わったこのタイミングで組み立てます。
残りは艶消しクリアーだけという状態なので色分けも不要ですし、まとまっている方が塗装しなければならないパーツ数が減るので効率も上がります。
艶消しクリアーの塗装完了です。
アーマーシュナイダーの刃の部分と頭部のバルカン砲はタミヤ エナメルのX-11クロームシルバーで筆塗りしました。
トサカの前後にあるセンサーカメラ部分には青色のラピーテープを張り付けてみました。
今回はここまでです。
後は組み立てるのみ!
次回はとうとう完成編です。
お楽しみに!
ライタープロフィール
- ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
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