エントリーグレードRX-78-2ガンダム制作日誌の6回目。
今回もディテールアップです。
今回は主に腰部分です。フロント、サイド、リアとアーマーで覆われていますが、このアーマーの裏側には何もモールドが無く、キットにポーズを付けた際に生じる隙間からチラリと見えるこの部分に手を加えます。
素立ちの状態では見える事は無いですし、RX-78-2ガンダムのアーマーは短いので、そこまで気になる部分ではありませんが情報量を追加してみます。
フロントアーマーの裏側の画像です。
左右連結されていますが、ここは中心部分で切断する事で左右独立可動にすることができます。しかし塗装の工程などは1つにまとまっている方が楽なので、最終組み立ての際に切断し、それまでは連結状態で作業します。
HGUC等のキットでもディテールが省略されていることが多いフロントアーマー裏ですが、ここをディテールアップする定番といえばプラ板等で塞いでスジボリを入れる、モールド状に切り出したプラ板を貼るといった工作です。
今回もその手法でと考えていたのですが、現物は思っていた以上に小さい上に、色分けの為に別パーツとなっているヘリウムコア(黄色い四角の部品)の接続の為の穴があったりします。
ヘリウムコアの接続は普通の丸ピンではなく長方形になっているので、ヘリウムコア部分は黄色ですが、その接続部分をアーマー裏と色を合わせる事で密度はありそうなので今回はプラ棒を中心に直接キットパーツにそれらしいディテールを貼っていくことにしました。
貼り終えた状態です。
太さ、形状の異なるプラ材をトラス状に張り付けて隙間を埋めました。あまり見える部分でも無いので、現物合わせで切り出して貼ってます。
続いてサイドアーマーです。
左右の区別はなく同じものが二つです。サイドアーマーの裏もフロントと同様にプラ材を貼りつけます。
左が加工後で右が加工前。
一段窪んでいるところは埋めずにプラ材を貼りました。
埋めた方が良かったかなとも思いますが、サイドアーマーはあまり裏側が見える事が無さそうなのでこのままにします。
リアアーマーです。
ヘリウムコアの黄色部分が色分けされており、そのパーツが上半身とを繋ぐ腰の基部となる面白い構造です。しかし完成後にはサイドアーマーの接続部分等、黄色が見えるのはよろしくないので、しっかりと色分け塗装したい部分ですね。
加工後の画像です。
ヘリウムコア部分が斜めに肉抜きされていたりと形状的にどうするか悩みましたが、フロント、サイドとの調和をとりつつトラスっぽくディテールを加えました。
装甲の裏側がどうなっているのか、どういう目的の部品なのか等、想像しながら好きに作れるのがガンプラの良いところ。
一応、私の解釈としてはヘリウムコアなどのパーツもありますが、基本的にスカートアーマーと呼ばれる部分は重要な可動部分である股関節等への被弾を防ぐための防御カバーだと思っているので、強度が必要なはずで強度を上げる為にこんな風になっているのではないかなぁなんて妄想です。
加工を終えたフロント、サイド、リアの裏側です。
意図的に目を向けて見ないと見えない部分ではありますが、ポーズをつけたキットの隙間から覗くディテールは完成後に眺めて楽しむ晩酌の最高の肴です。
今回のRX-78-2ガンダムはあまり派手にディテールを加えずにいく予定なので、ディテールアップはこれにて終了です。
次回から塗装の工程になりますが、塗装工程においてマスキングの手間を減らすために「後ハメ」と呼ばれる工作があります。本来説明書では先に組み込む様になっている部品を塗装後に後からはめ込む事が出来るように加工する事です。
よく関節部分なんかで必要になるんですが、このエントリーグレードRX-78-2ガンダムは最初から後ハメ構造になっていますし、色分けが必要な部分はほぼキットの状態で色分けされている、つまり色毎に別パーツになっているために必要ありません。
しかし、一か所だけ後ハメ加工を施した部分があります。
ハイパーバズーカのグリップ部分です。
丸く穴が開いている部分を「C型」に切り書いて、塗装後にハメ込む構造にしました。色的には基部とグリップは同色なのでマスキングは必要ないのですが、バズーカをカッコよく構える為にグリップ部分が可動する仕組みになっています。組んだ状態で塗装しようかとも思ったのですが、クリアランスが非常に狭く、念のため後ハメ加工をした次第です。
今回はここまで。
次回からはいよいよ最終工程の塗装です。お楽しみに!
ライタープロフィール
- ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
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