エントリーグレードRX-93 νガンダムの制作日誌第11回目。
前回までに塗装の工程を終えたので、今回はスミ入れ、筆塗りによる部分塗装、デカール貼りの工程です。
画像は塗装を終えたシールドの裏面です。HGUC等の他グレードに比べてEGのシールド裏にあるビームキャノンのジェネレーター部分が小さく感じたので、ジェネレーター部分が収まるシールド上側をビームキャノンと同じフレームカラーで塗り分けてあります。
EGではありますがシールド裏側にはしっかりとモールドがあるのでスミ入れをしていきます。
使用したのは画像にあるタミヤのçです。これが発売される前はいちいちエナメルカラーのフラットブラックを溶剤で薄めて作業していましたが、この商品の登場でスミ入れが本当に楽になりました。カラーも数種類販売されていて大変便利です。
スミ入れと言うと白地にはグレーというのが定番でしたが、昨今のディテールモリモリブームの影響か、よりモールドを目立たせるような濃い目のスミ入れが最近のトレンドの様に思います。ダークグレーでも良いのですが最近私はほぼブラックでのスミ入れをする事が多いです。
塗装自体はラッカー塗料で塗装していますので、その上にエナメルカラーを上塗りした場合はラッカー系の塗膜に影響を与える事なく塗装が出来ます。この性質を利用してエナメルカラーを凄く薄めた塗料を毛細管現象を利用してモールドに流し込み、はみ出した部分をエナメル溶剤で拭き取るというのがスミ入れの工程です。
画像では分かりやすい様に盛大にはみ出していますが、乾燥後にこのはみ出した部分をエナメル溶剤を含ませた綿棒等を使って拭き取っていきます。
はみ出したスミ入れ塗料を拭き取り、ビームキャノン、ミサイルを取り付けた画像です。わざと盛大にはみ出したエナメルカラーですが、ご覧の通り綺麗に拭き取れます。とは言いつつも拭き取りの作業もかなり手間なので極力はみ出さないに越したことはないです。
続いてシールドの表面です。キットにはパネルラインのモールドはありませんでしたが、スジボリを施したのでスミ入れをしていきます。
スミ入れをしてキット付属のアムロのエンブレムシールを貼り付けました。その他今回は手持ちのガンダムデカールや市販のコーションデカールを各所に貼り付けています。本当はRG νガンダム用のガンダムデカールが欲しかったのですが入手できずに断念しました。主にRG RX-78-2ガンダム用、HGUC地球連邦軍用のガンダムデカールをメインで使用しています。
頭部です。ここは頬のダクト部分等、スミ入れの効果が大きい部分です。頭部制作の回でモールドの掘り直しやスジボリの追加をいています。
スミ入れ後、バルカン砲の排莢スリット脇にコーションデカールを貼り、アンテナを取り付けた画像です。アンテナはもう少しシャープにしても良かったかなと思いますが折れてしまうよりはマシという事で無理矢理納得します。
塗装を終えた胸部です。黄色いダクトや赤いコックピットハッチ、首回りのパーツが取り付けてある状態です。小さいフィンアンテナを4枚追加したので、まずはここをエナメルカラーのジャーマングレーで筆塗りしていきます。
フィンアンテナを塗り分けて、スミ入れ。腹部とバックパックも取り付けた画像です。ここに更にデカールを貼り付けます。
デカール貼り付けによって情報量が格段にあがりますね。
次はスカートアーマーのリア側です。ここもフック状のパーツを追加したのでフィンアンテナ同様エナメルカラーのジャーマングレーを筆塗りします。加えて黄色いスラスター部分の中心が本来はブラックなので、ここもエナメルカラーで筆塗りします。ラッカー塗料の上にエナメル塗料の筆塗りなので、はみ出してしまっても拭き取る事が可能です。
筆塗りによる塗り分け、スミ入れにデカール貼り付けが完了した画像です。フック部分は失敗もなく塗り分けられましたが、黄色いスラスターの中心は少しはみ出したので溶剤で拭き取りました。
膝関節のパーツです。ここは肉抜き穴がありましたが、パテ埋め後に成型、塗装が終わっている状態です。正面にシリンダー状のモールドがあるので、ここも塗り分けて行きます。
ここもエナメルカラーの筆塗りです。チタンゴールドでアウターチューブ、クロームシルバーでインナーチューブを塗り分けました。
今度は黄色で塗り分けたスラスターパーツです。肩、腰サイドアーマー、脛に付くパーツです。このスラスター部分も中心は黒で塗り分けます。
かなり小さいパーツで塗り分けが難しいですが、スミ入れの時よりは濃い目に薄めたエナメル塗料で流し込む様な感じで塗装してはみ出した部分を溶剤で拭き取っています。
脹脛後ろのスラスターカバーです。ここもスジボリを追加したのでスミ入れしますが、四角いプラ板を貼り付けて、周囲をコの字形に掘り込んだ部分の様に太いラインにスミ入れをしても隅にしか塗料が残らないので、この様な太いモールドは筆塗りで塗ってしまいます。
スミ入れと太いモールドへの筆塗りが終わった画像です。
脛のパーツです。ここは3色の白を使って塗り分けた部分なのでスミ入れでその色分け効果をさらに際立たせます。また、このパーツもかなり太いスジボリを何ヵ所か入れているので、そこは筆塗りで塗装します。
スミ入れ、デカール貼りをして組み立てた状態です。塗り分けたホワイト部分がスミ入れではっきりしたと思います。
こういった工程を全てのパーツに施しました。
後は全体に艶消しクリアーを塗装していよいよ次回完成です。
お楽しみに!
ライタープロフィール
- ファーストガンダムを幼少期にリアルタイムで視聴してきた世代のガンプラ好き趣味モデラー。
最新の投稿
- ガンプラ2023.03.15HG ガンダムエアリアル制作日誌#6 武装の制作
- ガンプラ2023.03.08HG ガンダムエアリアル制作日誌#5 腰・脚部の制作
- ガンプラ2023.03.01HG ガンダムエアリアル制作日誌#4 腕部の制作
- ガンプラ2023.02.15HG ガンダムエアリアル制作日誌#3 胴体の制作